明日は、講座をもたせていただいているビジネススクールで、1年間の最終日となる授業がある。
毎年、最後の授業は1年間の総括として通常180分のところ半分の90分間だけ時間をいただき、授業の振り返りと、その時に思っているITに関するトピックを好き勝手にお話しさせていただくことにしている。
初年度と昨年度は講座のテーマを『デジタル・メディア・コミュニケーション』と題していたが、内容と授業の回数から、もう少し内容を絞り込んで『ITリテラシー』というタイトルへ変更していただいた。つまり『ITリテラシー』の講座としては初めての年でもある。
ITという言葉が社会全般で一般用語として通用するようになって久しい。それでも、いまだITリテラシーの高い低いが取りざたされる。
今年の生徒を見ていると、決してここで語られているITリテラシーが低いとは言えない。むしろ、高いほうであると言えるだろう。
その理由の大きな部分に、スマホの爆発的な普及と高機能化がある。
複雑なスマホの機能やアプリを使いこなしている彼ら彼女らをみていると、とてもITリテラシーが低いとは思えない。
では、一体ITリテラシーが高い低いというのはどういうことなのだろうか。今年度は1年間かけてこのことについて考える時間が多かった。
結論から書けば、ITリテラシーとはスマホやパソコンが使える・詳しいことではなく、文字通り情報技術を使って必要な情報を活用する能力だということだと思う。
スマホやパソコンが使えても、それで何ができるのか?必要な情報をコントロールできるか。
それが重要。
しかし、そのために使える・詳しいことが前提。と、禅問答みたいな答えになってしまうが(笑)
明日は、講座の中で、そんなことを話そうかな。と考えている